「創意工夫による技術改良、そして新しい技術との出会い」
~人と環境にも利のある技術革新を目指す、ものづくりへの情熱~

1)御社は、自動車・航空機・油圧機器・建設機械などの幅広い分野で量産と試作の両方法を引き受け、あらゆる取引先のニーズに対応できる万能型歯車メーカーですが、これまでの会社の沿革についてお聞かせください。

昭和15年に、創業者である祖父・菊地治が歯車の生産を開始したのが弊社のはじまりです。創業後間もない昭和18年に祖父がニューギニヤの地で戦死、祖母・喜美が跡を継ぎ昭和34年に父・義治が大学卒業と同時に社長となるまで事業の継続に尽力しました。父は昭和43年、足利鉄工団地協同組合設立にも携わり、翌44年に会社組織を改め菊地歯車株式会社としました。その後、工場と機械設備の増設を続け、現在は本社工場から第5工場までの生産拠点で、それぞれの工場ごとに特色を持たせた生産体制を構築し、協力工場とのネットワークを活かしながら、お客様のご要望に応えています。
2)御社の経営方針についてお聞かせください。
弊社は、国内でのものづくりを継続し、日本に残る仕事で生き残ることを考えています。
会社が仕事を選ぶのではなく、困難なものであっても、需用があればどのようなものにも対応できる力をつけることが必要と考え、コストを抑えて、特定の業界に偏らず、業種のバランスを考えながら、日本に残る仕事をして生き残っていくことを基本方針としています。
3)御社はものづくりの業界で、「日本機械学会関東支部技術賞」を受賞、「栃木県フロンティア企業」として認証され、経済産業省の「元気なモノ作り中小企業300社」にも選定されています。また、本年は「とちぎ産業活力大賞」最優秀賞も受賞されております。これらの受賞が社員の方にとっても仕事の励みになっていると思いますが、いかがでしょうか。
弊社が今まで様々な賞をいただいたのは、社員一人ひとりが
技術者・技能者としての高い誇りを持って仕事をしている日々の
努力の証だと考えています。
社内でも技術技能向上のために、部署ごとに切磋琢磨している
のがわかります。これらの賞は一個人が受賞したものではなく、
社内の雰囲気、技術技能の向上を培う環境が弊社の実績として
認められた結果だと信じています。
4)技術の話がでましたが、御社では資格認定者数が多いと聞いておりますが、資格者についてお聞かせいただけますか。

弊社では、現在130名(事務を含む。)の社員がおります。資格認定者は延べ111名で、とちぎマイスター6名のほか特級技能士が9名おり、1級技能士が55名おります。中でも歯切加工に欠かせない「ホブ盤作業1級技能士」は38名おり、ミクロン単位の精度を要求される歯車業界ではトップクラスと自負しております。
5)会社経営における人材の育成、後継者育成についてお聞かせください。
社内の取り組みとしては、『5Sパトロール活動』を従来から継続して
行っており、今では若い社員が中心となって自発的に活動を展開して
おります。
「ものづくり」は「ひとづくり」が基本であると考えており、各種展示会等
への出展は、自社商品のPR・マーケットニーズの把握のみならず、営業
部員のスキルアップのためにも必要であると思っています。
また、65歳継続雇用制度を導入したのも、ベテラン社員からの技術の
継承と若手社員の指導・教育を考慮し取り入れました。
また、弊社では、好不況にかかわらず、社員の採用は続ける方針であり、若年層からベテランまでのバランスを継続させることが大切と考えております。
6)御社では、日本が世界に誇る静寂性で成功した「レクサス」の最上級車LS600h用のギアやボーイング787の次世代ジェットエンジン用部品の加工実績がありますが、今後の経営計画についてお聞かせください。
弊社においても、ISO9001をはじめISO14001の認証を取得しておりますが、現在、弊社の業種別売り上げでは自動車関連が46.4%とトップシェアを維持しております。一方で、航空・宇宙関連は2.8%と低いシェアですが、近い将来、航空関連は伸びると考え、航空宇宙品質システムJISQ9100を日本の歯車業界では初めての認証を取得いたしました。今後の経営計画においても、航空分野でのシェア10%を目標として頑張って参りたいと考えています。国内だけでなく海外の展示会へも積極的に参加することで、受注機会をつかむ基盤づくりに取り組みます。
また、弊社は、100%受注生産の企業であり、つくるのに苦労をする部品にも今まで培ったノウハウをベースに挑戦し、顧客と一体となって研究・開発を重ね、新たな高品質の商品をつくり続けたいと思っています。
会社概要
菊地歯車 株式会社
代表者 菊地 義典
所在地 足利市福富新町726番地30
資本金 3,000万円
従業員数 130名






