MOHKAブランドで世界最高品質へ挑戦中!
「ダクタイル鋳鉄による薄肉ブレーキ部品の製造技術」(栃木県フロンティア企業認証技術)
「環境に優しい薄肉化耐熱鋳鋼鋳造装置の開発」(平成22年度戦略的基盤技術高度化支援事業採択)

向かって左側:取締役兼執行役員業務センター長 阿部 順市 氏
向かって右側:技術センター副センター長(新製品開発担当)酒井 豊 氏
1) 創業からの歩み
- 昭和44年 真岡市第2工業団地にて操業開始
- 昭和48年 工場建屋増設、自動造形ライン新設
- 平成元年 FBMNo.2自動造型ライン導入、高周波炉の増設
- 平成3年 「素形材産業環境優良工場表彰」受賞
- 平成5年 「PM優秀事業場賞」受賞
- 平成12年 ISO9001認証取得
- 平成13年 DISA230ライン導入
- 平成14年 シェル中子ライン導入
- 平成16年 ISO14001認証取得
- 平成18年 FCMX自動造型ライン導入
- 平成20年 JISHA方式適格OSHMS認定、平成20年度栃木県フロンティア企業認証
- 平成21年 ものづくり補助金事業着手(ニレジスト鋳鉄の製造技術確立)
- 平成22年、平成22年度戦略的基盤技術高度化支援事業に採択
操業から41年。ダクタイル鋳物に特化した素形材メーカーとして、ブレーキキャリパー、デファレンシャルギアケース等の自動車部品を中心に、建設機械、産業車両、農機具関連など幅広い分野の製品を生産、販売しています。
現在の代表者は、仁科捷哉氏。仁科氏は、「すべてはお客様の信頼のために」を永遠のテーマとして、全社一丸となって不良品を造らないシステムと安価な量産体制を作り上げました。現在は、これを基盤に世界最高品質へ挑戦するとともに、顧客の信頼を高めるMOHKAブランドの構築を目指しています。
2) 事業内容
鋳物とは、簡単に言えば「金型を使って砂鋳型を造り、溶かした金属を流し込んで冷やして固める」というものです。鋳物には元来、設計の自由性、優れた加工性、安定した価格という特性があります。真岡製作所では、その特性を十分生かし、より強靭で薄く軽く小さく造ることに創業期から取り組んできました。
(1) ITを駆使したコンピュータシュミレーションによる高精度な「解析技術」
「経験による勘やコツに頼るモノ造りからの脱却、ITの積極利用」
真岡製作所では平成14年、素材を流し込んでから固まるまでをコンピュータでシュミレーションできる「湯流れ凝固シュミレーションシステム」を本格的に導入しました。
いままでは、実際に造ってみるしか方法がなく、鉄を溶かす素材の中に含まれる黒鉛、シリコンなどの元素の量によって、鋳物は強度などが大きく変わるので、品質を安定させるのに苦労していました。導入したその高精度な解析技術は、緻密な品質分析と問題改善までの時間を飛躍的に短縮しました。
(2) 独自開発で成功した「薄肉鋳造軽量化技術」
自動車の軽量化による燃費向上と環境配慮等のニーズにより、真岡製作所の「薄肉鋳造軽量化技術」は生まれました。小物薄肉形状で複雑肉厚変動の大きなダクタイル鋳鉄品を大量
に速く、
安く安定して供給する製造技術、この技術こそが、栃木県フロン
ティア企業に認証された「ダクタイル鋳鉄による薄肉ブレーキ部品の
製造技術」です。
「衝撃に強く軽量であり、加工が容易である」という鋳物の本質を見
据えた取り組みにより、高靭性快削鋳物の開発・量産化を実現すること
ができました。この技術を核として、重要保安部品の鋳物を手がけ、製品
開発及び販路の拡大に成功しました。ブレーキ用のキャリパー素材で
は、国内約15%のシェアを確保しています。
(3) 確固たる「品質管理」
世界に通用する桁違いの品質保証体制とその取り組み
真岡製作所では、ひとつひとつの工程にあらゆる工夫と改善を重ねた結果、100万個に1個の不具合、不良品も造らないシステムを構築することができました。
・ TPM活動
TPM活動の実施により、平成5年「PM優秀事業場賞」を受賞しています。
Q(品質第一)C(コスト優先)D(納期厳守)S(安全、お客様満足)体制を確
立。現在では、より高度な世界最高品質に挑戦中です。
・ ISO9001認証取得、ISO14001認証取得
JIS(日本工業規格)許可工場(平成6年)を経て、ISO(国際標準化機構)
9001認証取得(平成12年)。
ISO14001認証取得(平成16年)。
日本を含めた世界レベルでの品質保証体制を確立しています。
・ 改 善
不具合半減から桁違い減へ(%→PPM)大幅な改善を達成。
・ 保 証
ロット保証から1個保証へ(次工
程、顧客へ)。
以上のような品質保証体制に加え、自主保全活動を徹底。真岡製
作所の鋳造技術、品質は、世界で最も信頼性のある専門鋳造メーカー
のひとつとして、お客様へ信頼される製品供給を行えるようになりまし
た。
3) 人材育成・これからの経営戦略
真岡製作所では、「まず、働く人間ありき」の考えで、設備環境の整備に積極的に取り組んでいます。一人ひとりに負担をかけない設備と環境づくりこそが、技術革新と人材育成に大きく貢献できると考えています。
人材育成では、次世代の経営を担う人間になれるよう、トータルの
勉強会を実施しています。(敷地内に「いもの子技塾」という研修施
設を所有しています)テーマを設定して発表会を行うなど、実践的な
内容になっています。「安全体感技塾」での危険体感実地訓練。そ
の他、卒業すると「鋳造技士」に認定される技術伝承「鋳造カレッジ」
鋳造中核人材育成にも毎年受講生を入学させています。また、資格
取得のための勉強会も開催しており「機械保全技能士2・1級」の
取得を積極的に推奨しております。そして本年度は、「インターン
シップ制度」も導入しております。
設備環境の整備では、最新鋭の縦型造型機DISA230B及び新東
製FCMXを導入したことにより、造型精度が格段に向上し、バリ無し鋳
物と仕上レス化を実現しながら生産能力向上に成功。1990年代の年間生産量5,000tから、2007年の25,000t生産と5倍増を達成しました。
しかし、2008年9月のリーマンショック以降、厳しい状況が続きました。特に社員のモチベーション低下が懸念されたので、休業ではなく、教育訓練による雇用調整制度を最大限活用致しました。「打つ手は速やかに実行する」、「与えられた環境下で確実にできることをやっていく」、「ひとりひとりの知恵や工夫を出し合う」、「受注チャンスは確実にものにする」など、この「教育訓練」で社員全員が「我慢すること」「努力すること」の大切さを認識し共有できたことにより、現在では、リーマンショック以前の約8~9割まで回復することができました。
そして、本年度は計画名「環境に優しい薄肉化耐熱鋳鋼鋳造装置の開発」が、関東経済産業局「平成22年度戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択されました。この研究開発は、耐熱鋳鋼製品(ターボチャージャーハウジング)をいままでより安価で、かつより低エネルギーの薄肉鋳造が可能となる斬新な機構を有する鋳造装置を開発するものです。この採択は、日頃の研究開発の成果と努力の賜物であると自負しております。
今後は、お客様の様々なニーズに応えるため、新材質の開発・新技術の創成を通じて、鋳物の専業メーカーとしての地位をさらに向上させたいと考えています。

会社概要
株式会社 真岡製作所
代表者 代表取締役社長 仁科 捷哉
東京事務所 真岡市鬼怒ケ丘8番地(真岡第2工業団地)NSK日本橋浜町ビル9F
従業員数 205名
URL http://www.mohkamfg.com





